胆振線(おろえんトンネル前後)

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前回からずいぶんと時間が空きました。夏が過ぎ秋が過ぎ冬が来て年も明けてしまいました。雪も積って景色が一変。そのせいで遺構は見つけづらくなりましたが、藪が無い今が山越えのチャーンス!なお、今日の記事は都合によりの分との2日分をまとめて書いています。はトンネル新大滝側坑口、は尾路遠側坑口に足を運び、どちらも僅少な量にしかならなかったのでまとめました。


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前回の終了場所から少し間を開けてスタートします。なぜかって?地図にヒントを書き加えたのでご覧下さい。青い線は林道です。胆振線廃線後に路盤を林道として利用していたらしいんですが、両者が分岐する辺りではガッツリ土が盛られて胆振線の跡は完全消滅してました。写真の奥の方で猛烈に上り坂になってるのは盛土によってできた坂です。


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林道に転用された区間は標識からしてもう完全に車道です。ただしこの林道、今は用済みなのか夏に来た時は草だらけでした。


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唯一胆振線の遺構っぽい落石防止柵。土砂も雪もてんこ盛りになっており鉄骨は曲がってしまっていました。距離標の一つでもあってもいいもんですが、この雪じゃ見つけられそうにありません。


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林道の始点まで来ました。林道らしくちゃんとゲートが設置されていますが、24時間365日開けっぱなしです。脇には標識があり、それによると「民有林林道清三線」という名の林道だったようです。林道は右にカーブして国道の旧道に合流していますが、胆振線は直進します。


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先ほどの地点の目と鼻の先で国道の旧道と胆振線が平面交差します。踏切の跡は見つけられませんでした。なぜなら探してないからですw 見つかるわけないよ、この雪だもん。


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踏み切りの手前では右手下方を国道の旧道が登ってきましたが、踏切を越えると左手を峠に向かってガンガン登って行きます。旧道は広島峠をトンネルなしで抜け、尾路遠方面へ下って行きます。


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おろえんトンネルの坑口が現れました。当然のようにコンクリートで固められているので入坑はできませんでした。


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坑口からしばらくはスノーシェルターと思しき構造物が続いた後地中へと潜るようです。


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ako_kzのホームペヱジ ―カブ,建築物,鉄道,廃線探訪,ホーロー看板,旅行―さんのデータによればおろえんトンネルの長さは1,290.00m。胆振線中で最長です。「おろえん」の表記はこのブログでは旧版地形図に従いひらがなで「おろえん」としましたが、前記のサイトでは「尾路園」、Wikipediaの尾路遠仮乗降場の項では「尾路焉」と表記しています。トンネルは前回の冒頭で「伊達市/京極町の境を抜けるおろえんトンネル」と書いていましたが、伊達市と京極町の境界はおろえんトンネルを抜け尾路遠仮乗降場も過ぎた後になります。よって胆振線で胆振を脱出するのはまだ先です。


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ここから日付が変わっての話。おろえんトンネルの尾路遠側の坑口。もちろんこっちもコンクリで閉塞。新大滝側同様谷底にあるのにもかかわらずスノーシェルターはありません。


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坑口左下には塩ビ管がわずかに飛び出ており、周辺の雪が解けています。これはまさか中と繋がってる系ですね。


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トンネルを抜けると初め右側、後から左に落石防止柵が建てられています。雪が積もっているため小さく見えますが人の背丈ほどの高さです。


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円山洞窟よろしく氷の柱が出来た落石防止柵。規模は全然小さいです。そういえば円山洞窟も同じ大滝区内じゃないか。


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柵が途切れ谷を抜けるとここで小橋梁を渡ります。ここからでは雪で隠れて全く見えません。


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こういうときいつも参照させてもらっているいつものサイトには記載がなかったので名前は分かりません。銘板によると櫻田機械製造所がに製造したようです。


2011-06-13追記
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雪が溶けたら塗装記録表が出てきました。名前は「尾路園沢川」橋梁です。


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橋を渡ったら再び旧国道と平面交差です。跡形もないですが。木を切り出しているようで重機や丸太が積んであります。
今日はここまで。次回はここに車を止めて行こうかと思ってたんですが、作業やってるんじゃ無理ですね。どうしよう。


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