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胆振線(蟠渓駅~ウエンベツ隧道)

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題名が盛大にネタばれですが、今日は蟠渓駅を出発して次の北湯沢まで……の予定がお天気の都合で途中までとなりました。なんか最近天気悪いなあ。
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スタートの蟠渓駅。先週は雑草が繁茂していましたが、一週間のうちに草刈がされてさっぱりしました。蟠渓駅から北湯沢方向には緩やかな曲線で続く細長い空き地があるので線路の跡だとはっきりわかります。


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蟠渓の市街地では胆振線は国道から一歩入った人家の裏手を進みますが、蟠渓ふれあいセンターという温泉施設を過ぎたところで国道と交わります。


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国道と交わって間もなく優園川を橋で渡っていましたが、橋台もろとも撤去済みです。例によってako_kzのホームペヱジ ―カブ,建築物,鉄道,廃線探訪,ホーロー看板,旅行―さんのサイトより優園川橋梁だとわかりました。左には真新しい躯体が並んでいますが、現在進められている国道付け替え工事の新道となる橋です。


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優園川橋梁のすぐあとでは長流川を渡りますが橋はまたしても撤去済み。ここを渡ったらしばらく人家もまばらな森林を行きます。


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……というのは昔の話。現在では国道の工事が進み、全然森っぽくはありません。っていうか往時のこの辺は耕作地で、森林が始まるのはもう少し先の話。写真奥で胆振線・建設中の国道の両方が左カーブしてますが、このカーブのあたりで、胆振線は国道に飲み込まれています。


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地形図で岩崖の記号が付いているところは法面保護工が施されて、国道本体の工事を待っている状態です。地面は既に整地され軌道の跡はうかがい知れません。


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そしてここから国道の工事が未着手の区間です。草も刈られておらず面白くなってきました。こういうのが歩きたかったんですよ。


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森に入ってから石垣現れましたが、空積みってすごいな。ここは遺跡か。


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この急峻な地形では落石止めは大して珍しくもないものですが、手前の標識は何でしょう?色あせて全く読めませんが、速度制限でしょうか?


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石垣・標識の次は橋が出てきました。


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単径間のガーダー。長さ2mほど。短いけど高さがあって高所恐怖症の僕には大きな障害でした。一度渡ろうとして身を引いて、他から回れないか迂回路探してみましたがダメ。2回目のトライでようやく渡り切りましたw


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地形図をみるとこの先に坑口の記号が書かれていますが、なんかコンクリートの壁が見えてきました。


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トンネル、閉塞。銘板によるとトンネル名はウエンベツずい道。坑口の左側、翼壁が切れた外から土砂が漏れ出して坑口前にコブのように積もっています。右脇に「危い」とペイントされてますが、トンネルに入る前から危ないですね。こんな危険なトンネル、国道の工事が進んだら開削されてしまうんでしょうね。


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坑口手前にはなにやら標識が打ち捨てられています。「止まれ 時計とダイヤたしかめて」。保線作業員に向けた標識でしょうか。まさか列車が一時停止して時計チェックするわけないですよね。
閉ざされた坑口を回避して反対側に行きたいんですが、右の崖をトラバースするのも、左の山の方を高巻きするのもチャリ同伴では無理なので、国道まで戻ってぐるっと遠回りします。急がば回れって言いますしね。
しかし移動中にポツリポツリ。本降りとは言えないもの藪+雨はいただけないなぁ。ただでさえ早朝の藪は濡れるのに、これ以上濡れたくないから帰ってきました。来週は晴れますように。


追記
本文中ではまだまだ建設途中だった蟠渓道路の一部が開通しました。蟠渓道路は壮瞥町上久保内から伊達市大滝区北湯沢温泉町まで建設されている4.5kmの道路で、落石や狭隘といった問題をはらんだ国道を付け替える道路です。この多くは胆振線跡地とかぶっているか近傍にあります。に、蟠渓道路の北半分にあたる2.5kmが開通したので胆振線はどうなってしまったのか見てきました。


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雪のせいもあるでしょうが全く胆振線の痕跡は見当たりません。


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かつてのこの小さい橋は……


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見えにくいけどにはまだ存在し……


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では桁が撤去されていました。


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一方ウエンベツトンネルは……


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見えにくいけどにはまだ存在し……


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ではオープンカットされ……


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ではこのように真っ平ら。

2016-04-09追記
こちらでトンネルの諸元はじめ、解体の状況が報告されています。

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