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胆振線(壮瞥駅~蟠渓駅)

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前回伊達紋別駅から壮瞥駅まで歩いてから2週間も空いてしまいましたね。先々週は寝坊(笑)、先週は雨で中止。ようやく今日は壮瞥駅から先を歩いていけます。


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スタートは前回のゴールだった壮瞥役場。かつての壮瞥駅です。


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壮瞥駅が跡形もなければその先の線路も跡形もなし。地図的には写真の道が軌道跡の様です。道が切れると牛舎や畑になってしまってなんだかよくわからないことになってますが、道の駅の敷地をかすっている部分だけは道の駅の南東の角になんとなーく線路跡っぽい空地が残っていました。


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道の駅を過ぎるとここで国道453号と跨線橋で交差します。いま国道が工事中ですが、跨線橋の撤去工事ではなくて水道の工事です。


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壮瞥駅を出てから周りが田畑に囲まれているため、かつての軌道は農地に転用されてしまっている個所が多いです。久保内駅に近づき地形が山がちになってくるとようやく線路跡とわかる風景にお目にかかれるようになりました。


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線路跡が目に見えるようになったのはいいですが、左の写真の様にまともに歩けるところはわずかで、ほとんどが右の様に草っ原になっています。急斜面の中腹に線路を引いていたので何にも転用できなかったんでしょうね。


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右手下方に久保内の町が見えてきたところで藪が薄くなってきました。地形図見たら道なんですけどね。


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ここまで来てやっと鉄道遺構らしきものの登場です。久保内駅まであとわずかのところで退避帯みたいなものがありました。


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久保内駅に着きましたが何も遺構なし。貨物列車すれ違いのための長い場内も、急行列車が止まった駅の賑わいも見る影がありません。


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久保内駅を出ると道路と別れて民家の敷地に入っていきます。


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民家に入った胆振線はすぐ出てきて国道と踏切で平面交差します。往時は写真の青のラインを国道が通っていました。


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その先レルコマベツ川を渡るところで胆振線のガーダーが残っていました。前回参照したako_kzのホームペヱジ ―カブ,建築物,鉄道,廃線探訪,ホーロー看板,旅行―さんによると橋梁名は「レルコマ川橋梁」。国道からもよく見えます。
レルコマ川橋梁を渡ると軌道跡の築堤が続いているのが数百mにわたって確認できます。築堤がなくなった後は畑の中を貫いて行き、やがて森に入って長流川を渡ります。この橋はすでに撤去されて現存しませんが、Googleマップの空中写真をみるとフーチングのようなものが見えます。

2015-07-01追記
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ここで長流川を渡る第4長流川橋に改めで行って来ましたら、右岸側つまり伊達紋別方の橋台と橋脚1本が残存していました。この橋は地下水で下部工が傾いたため1957~1958(昭和32~33)年にかけて隣に新橋を架ける付け替えが行われております。この工事で旧橋は下部工まで撤去されたとのことなので、残っているのは新橋のものです。なお対岸側には遺構はありませんでした。


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長流川を渡ると掘割を抜けていたみたいですが、藪に阻まれ掘割は確認できませんでした。

2015-07-01追記
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現在国道(蟠渓道路)の付替え工事のため掘割に手が入ったようです。僕が行った時には胆振線の表情は失われてしまっていました。


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掘割を抜けた先は藪が薄くてなんとか入っていけました。ここには玉石の擁壁が残っていましたが、掘割の法面もこんな感じだったのでしょうか。


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藪を抜けると唐突に更地が現れました。地形図では建物があることになっていますが、その姿はどこにもなく撤去済みのようです。


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更地は道と長流川・白水川に囲まれて三角形の概形を成していますが、三角形の北の頂点から白水川を渡っていた橋梁が現存していました。毎度おなじみako_kzのホームペヱジ ―カブ,建築物,鉄道,廃線探訪,ホーロー看板,旅行―さんによると白水川橋梁という名前です。


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白水川橋梁は長流川対岸からもよく見えます。国道の脇には広い駐車スペース状の空き地まであったりして「寄ってらっしゃい見てらっい」と言わんばかり。ただし国道からは木が邪魔して橋の存在に気づきにくいというのが玉に瑕。


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白水川を渡った胆振線はばんけい温泉湯人家さんの横を通って道と交差していました。


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そして蟠渓駅に到着。ホームの残存に歓喜です。現物が残ってるとホントうれしいっすね。廃止してから全く手が加えられていないのか、ペイントや手すりも付いています。残念ながら当然のように鉄道が通った証である軌道は撤去されています。まあしかし駅の最重要構造物であるプラットホームの残存は得点高いですね。


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駅前はトイレ休憩所になっていますが、トイレの横では「工」の字が入った国鉄用地境界標が顔を出しています。


今日は蟠渓駅でフィニッシュ。次回は蟠渓駅から北湯沢駅までの1駅間を予定してます。この区間、Googleマップの空中写真ではほぼ森の中で、現在は国道の付け替え工事中だそうです。森も工事も散策にとってはくせ者なので大事をとって1駅にしときます。


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