あちこちの吊橋渡ったりする旅 前半3日目

今日は世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」を観光しつつ道中の吊橋も見ていきます。


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朝一番は小牧ダムの湖畔にある吊橋ですが、袂がこんな感じで車が止められません。安倍川でありがちなパターンですね。


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湯谷吊橋。重量制限大人3人まで(200kg)だそうです。


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山の人道橋の法則:人間より動物の交通量が多い。写真右下に映っている黒い物体は動物の糞。橋上あちこちに同様の物体が転がってました。


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世界遺産に近づいてきました。車から降りるのめんどくさかったんで、車中からの写真でスミマセン。この「大渡橋」は国道156号上にあり、全国でも珍しい一般国道の吊橋なのです。(なのに車中からって、オイオイ)1958年の架橋で、橋長は104m。この橋ができる前は木の吊橋があったそうです。豪雪地帯だけあって主塔の上の梁には三角屋根。


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やっと着きました、世界遺産の相倉集落。7:30頃に着いたんですが、住民のために8:00前の入村は禁止で、集落入口のバス停で待つはめに。こんなことなら大渡橋ちゃんと見てくれば良かった。8:00になってようやく入村してみると、まだ観光客はほとんどおらず、静かな山村を十分堪能できました。


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次も世界遺産の菅沼集落。時計は9:40を回り、観光客が多くなってきました。この菅沼集落には吊橋があるんです。


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菅沼橋。1973年6月竣功。14t制限で大型車は通行禁止。観光地から外れた位置に架かっているので、交通量は僅少。


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橋の隣には再現された篭渡しがありました。かつては川の両岸の交通は橋でも船でもなく、篭渡ししかなかったそうです。


次は観光地でもなく吊橋でもない所に寄りました。
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国道156号椿原橋の旧橋。廃モノではありますが、「ゲルバー橋」という珍しい形式で、アクセスも難くなく、景色もそこそこ良いとあって、(マニアの)寄り道にはもってこいだと思います。


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また世界遺産の荻町。日本三大秘境に数えられる所なんですが、観光客でごった返して微塵も雰囲気はありません。


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そんな荻町にも吊橋があります。正確には吊床版橋ですが。名前が「であい橋」という、いかにも観光地臭~い名前で、2003年に土木学会デザイン賞最優秀賞を受賞しています。


でも注目してほしいのはであい橋から下流に見える風景。
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約250m下流に吊橋はっけーん!荻町に入ってアクセスルートを探しますが見つからず。世界遺産内ですから下手に藪漕ぎもできず遠くから眺めるだけ。写真を拡大すると水管橋のようにも見えますが、真偽不明。地図にも載っていない謎の橋でした。
ここからは庄川から離れ、国道360号天生峠を経て飛騨市に向かいます。


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峠を下る途中にあった吊橋。橋銘板はありませんが、橋歴板によれば「虹の橋」という名前です。名前の割に地味な色ですが。対岸には「なかんじょ川キャンプ場」というキャンプ場があり、そこへのアクセス路の様です。
補剛の下には水道管のようなものがついてますが、なぜか中ほどで途切れてます。ちなみにこの橋の数十m下流に水管橋があります。


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虹の橋から下流に数分ほど行った保木という集落にある吊橋。吊橋って両岸に塔柱を配置することが多いですが、この吊橋は中央にボンと置いてます。おかげで径間長が短くなって「別に吊橋じゃなくていいんじゃね」感が出てます。


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保木集落の対岸は森になっており「山の人道橋の法則」が成立してます。


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上の吊橋から下流を見ると見える範囲に吊橋がありました。堤堰の前にある吊橋で、関西電力の吊橋と思われます。吊橋の周りでは釣り人たちが魚と静かなバトルを繰り広げていました。


さらに峠道を下り、飛騨市の中心部古川まで来ました。飛騨……古川……古川村 大工 甚兵衛!まだまだ吊橋潜む庄川を離れ飛騨に来た理由は、甚兵衛が作ったという五社神社の彫り物を見に来るため。地図ではどうやら古川中心部のはずれにある高野という所に五社神社がるようなので行ってみます。謎の展開に戸惑ってる方はこちらをご覧あれ。


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来たぞー五社神社ー!


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狛犬がすごいみたいです。


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鳥居をくぐると神社までは公道の様な参道。いや普通に公道。


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最後は石段ですが、右の方には遠回りですが車道もあります。僕は自転車なので右の方。


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境内は小学生のたまり場に理想的な広さ。


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これが五社神社だな。


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うん。間違いない。


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拝殿には彫り物はありません。


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その後ろ幣殿にもありません。


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一番奥の本殿にも……ありませんでした。
鯉の彫り物どこだよ!っていうか建物が明らかに新しい。どう考えても甚兵衛の時代のものじゃない。建て替えられたか、五社神社違いの危険性極めて大。真偽を確かめるべく古川の図書館に行ってみたんですが、役に立つ本は見つけられませんでした。というか図書館が見つけられませんでした。どうやらなくなっちゃったぽい。悔しいけど鯉の彫り物は見れませんでした。


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飛騨市から南下して下呂市中心部の手前上呂の「浅水橋」。橋の右岸には上呂橋場、左岸には橋場バス停があるので、それほど新しい橋ではないのでしょう。袂には鐘がいたづらに吊るされてます。主塔にはどこのご家庭にもある電気メーターが付いているんですが、吊橋の街灯(?)のためのものの様です。


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中津川市まで走り、日暮れ前に最後の吊橋。主塔のレトロ感がたまらない「村瀬橋」。トラス補剛はトラス補剛でも、こいつは珍しい木造のポニートラス。もっと日が高いうちに見ておきたかった。


本日は岐阜県を縦断するように南下して中津川で泊まり。いや~長~い一日だった。

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