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あちこちの吊橋渡ったりする旅 後半3日目

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まだ夜も明けきらぬ5:30。車からチャリを下して出発。ということで今日は山の方をサイクリングです。


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寸又川右岸林道を北へ進みます。わかる人にはこれだけで行き先がわかっちゃうかも。
去年はライト忘れて涙目でしたが、今年は持ってきたのでトンネルもへっちゃら でもない


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6:35千頭ダムに到着。日の出時刻は疾の昔に過ぎましたが、この深い谷底まではまだまだ日は差しそうもありません。ダムから日向林道までしばし自転車はお休み。


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チャリ同伴者にはキツい登りです。ダムから登り始めた直後と林道に合流する直前が特に急。


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ダムから日向林道まではたっぷり1時間以上かけ、7:45到着。やっと太陽が見えました。ここから日向林道を北上します。


20080816120930P8162462.JPG←去年
今年→
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この一年の間に林道は整備されて、落石の一つもないきれいな道になってました。去年「ベストオブ土砂崩れ」とか言ってた場所もずいぶんサッパリしました。おかげであっという間に進んでしまって……
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こんなにも早く……
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ヤツに会えるなんて。
地震とか大雨で無くなっちゃったんじゃないかと思ったけど、御無事で何よりです。


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テンション上がりすぎて吊橋への分岐通り過ぎちゃいました。すぎた途端に道が荒れ始めるのでわかりやすいですね。


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これが吊橋への分岐の様です。木の階段ですが、ほとんど埋まってしまっているので道を見失いやすいです。下から見上げると木が見えて分かりやすいんですけどね。
林道から吊橋までは全体的にザレて歩きにくく、20分ほどかけてたどり着きました。


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HOLY SHIT……
過去にYouTubeで見た動画では一部の床版が成仏なされたということだったんですが、思ってたより激しく痛んでました。


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まずパッと見傾きすぎ。橋軸と直角な方向に傾いた吊橋なんてあの時以来。下流側がわずかに低くなってますが、人間というのは角度の感覚が優れているらしく、渡ってみるとかなりの違和感、というより恐怖。そしてなぜかメーンケーブルの傾きと床版の傾きが著しく異なってます。


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ハンガーケーブルはそろばん板が腐ってしまったがために外れてしまったものがいくつもありました。


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後は床版腐りすぎ。特に左岸側のランプ部分なんかは歩けるところがない。それからこの写真の下あたりで敷線が何本も切れてるように見えるんだけど……


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右岸側のメーンケーブルの定着方法は「木に結び付ける」。吊橋のくたびれっぷりと木の成長具合が矛盾してるように思えるんですが。左岸側の定着部は吊橋から50mほどのところで地面に埋まっててわかりませんでした。


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主塔は木製で下端もサドルも固定(ただしサドルの金具がぶっ壊れてる様なので意味なし)。床版からの高さは目測で約3m。
ケーブルはメーンケーブルがラングZ撚りのストランドケーブル(多分7*7)。耐風索は不明。ハンガーケーブルは番線2本で1条。敷線は番線16条より成っています。
床版は見ての通り木製。ハンガーケーブルの着いたそろばん板に番線と釘で留められています。


今回はビデオカメラも持って行ったので、映像もご覧下さい。途中音が変になりますが、マイクの故障です。
0:00 – 0:09 左岸側から見た吊橋。
0:09 – 0:30 右岸側から左岸側へ渡ってくる先輩と、その活荷重による縦振動。
0:30 – 7:22 右岸側から左岸側への通行を一人称視点で。

動画の0:42付近には真赤に錆びたワイヤクリップが写ってますが、ひとつだけ全く赤錆の浮いていないものがあることが分かります。誰かが交換したんでしょうか。左岸側のワイヤクリップはひとつも赤錆が出ていませんでした。
2:50からは例の不通区間。床版は無くなり(色の違う板は固定されていないトラップ床版)そろばん板は真っ二つになり、それを吊るハンガーケーブルは片方外れてしまっているんです。で、ハンガーケーブルを直接手でつかみ、足に体重をかけないようにしながら一気に越える!4:24、後ろ振り返ってみたら余り進んでないΣ(T□T)。5:10から下を覗き込んでみると、画面左下に耐風索の跡と思しきものを発見。


1時間半の滞在で3往復して大満足。「次来る時まで残っててくれよ」と吊橋をあとにして次の目的地へ。今日は作業小屋かテントに泊まり、柴沢吊橋まで行こうという予定でいます。そのためには日向林道を戻り左岸林道に入ってから北へ爆走するわけです。


20080816111804P8162390.JPG←去年
今年→
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去年道がごっそり無くなっていた崩壊は完全に復旧してました。災害復旧工事(1号)ってことは今まで復旧工事したことないんですかね。


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ダラダラと続く上り坂でペースダウンしましたが、左岸林道に入りました。


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15:00ちょうどにお立ち台へ到着。このペースなら小根沢小屋までは行けそうです。
が、しかしお立ち台から5分ほど走ったところで事件発生。前方から轟々と重機の音がするではありませんか。去年のおじさんの話だと寸又峡の林道に車輪のついたものを持ち込むのはまずいということでした。見つかったらどうなるのかはわかりませんが、万が一のことも考え、あの吊橋も制覇で来たことだし下ることにしました。


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帰り道は左岸林道を下って朝日トンネルの目の前に出るルートにしました。去年何時間もかけで登ったんですが、下りでは1時間もかかりませんでした。 車に戻ってからは去年と同じ富士見峠に向かい車中・テント泊。去年制覇し逃した吊橋があるもんで。

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  • 2009-12-08 せっかく撮った動画が「非公開」の設定になったので修正しました。スマソ。

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