三井芦別鉄道を歩きに来たら昨日そっち方面で熊出没ですって。なので予定を変更して三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道の方へ来ました。上芦別駅から北東の辺渓三坑駅まで8.2kmを結んだ炭鉱鉄道で、開業、廃止。
上芦別駅を出て根室本線から分岐したら三菱上芦別駅を通過。直後に空知川を空知川橋で渡るのですが、この橋が撤去済みだと知っていたので予め対岸をスタート地点としました。
空知川を越えた鉄道は辺渓トンネルに入ります。わーいトンネルだー……ふぁっ!?
聞こえる。土圧に生き埋めにされたトンネルの叫びが聞こえる。僕も「通れねーじゃん!」と叫ぶ。
おかげで時間をロスして遠回りですよ。こちらも埋まってますがどうも人口的な埋め戻しの気がします。
辺渓トンネルの先にあった辺渓川橋は橋脚を残して撤去。またもや迂回を強いられます。
国道に乗って迂回をすると今度は国道によって線路の跡は消されてしまっていました。もう見所は無くなってしまったのか。そう思わせる三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道の遺構が本気を見せるのはここから。
盤の沢川の狭隘な谷間に入ると国道と鉄道はまた分離し鉄道橋が残っていました。
3径間コンクリートアーチの第1盤の沢橋。激しく痛み崩れた断面を見ると少なくとも胸壁はどうも無筋っぽい。
上流の第2盤の沢橋は林道化により無くなっていましたが、更に上流には同じくコンクリアーチ*3の第3盤の沢橋も残っていました。の開通とはいえ、無装飾で短スパンの充腹コンクリアーチを見ると戦前戦中っていう印象になるなあ。
この記事の情報
主要地点の地図
参考文献
- 今尾恵介(編著)、『新・鉄道廃線跡を歩くI 北海道・北東北編』、JTBパブリッシング、2010年
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